長年の経験と、一流の腕

長年の経験と、一流の腕

古民家を再生できるかどうかは、例えばシロアリや雨漏りによって腐食されている部分がどれくらいあるかなどを解体前に見極め、使える柱などを活かしてどう改築するかを的確に判断できる経験が必要です。また、規格のない工事に対応できる、柔軟な応用力や感覚をもつ、一流の棟梁・大工・職人たちの腕がなくては、実現しません。

民家再生のコンセプト

  • 限りある森林の危機

    限りある森林の危機

    土から生まれ育った樹木が、形を変えて人々の暮らしを支え、最後にはまた土に還る。今まで日本の文化はこうした自然のサイクルの中から生まれ育ってきたものに支えられてきました。いっぽう、経済が発展するにつれ私たちは大量生産、大量消費のサイクルを当然のごとくに享受してきました。その結果として、地球温暖化、産業廃棄物の増大、環境ホルモンやダイオキシンなどによる環境汚染、オゾン層の破壊、などなど地球は危機的状況にさらされています。言い換えれば人類の将来への警鐘が打ち鳴らされているのです。

  • 「循環型」住宅としての使命

    「循環型」住宅としての使命

    こうした中で、地元の材料を使い、地域の風土に溶け込んで長い歴史を刻み続ける民家は大量消費の対極に位置するシンボリックな存在でもあります。しかしながら残念なことに、先祖代々受け継がれてきた民家もさまざまな理由から次第に日本から姿を消しつつあります。手を入れればこれからまだ何十年も生き続けられるのに・・・。今こそ私たちは、健康で安心な循環型の代表例としての民家を次の世代に残すために行動を起こさなければなりません。

  • 私たちの民家再生推進活動

    私たちの民家再生推進活動

    私たち保川建設では、民家再生を通じて私たちが住む地域、暮らす街、そしてこのかけがえのない地球が安全に、いつまでも美しくあることを願って「民家に関心をもつあらゆる人々のネットワーク組織」・NPO法人日本民家再生協会に加盟。千葉・房総では唯一の正会員として数々の実績を積み重ね、先人が築いてきた日本古来の「住」文化を現代の暮らしに継承・発展させるべく努力しています。

古民家再生の流れ

奇跡のような民家再生ですが、完成に至るまでにはいろいろな工程を踏まなければなりません。
綿密な調査、念入りの設計・建築計画、精密な工事。
どの段階をとってもプロフェッショナルとしての豊富な経験と高度な技術が要求されます。

  • FLOW 01

    調査

    調査

    ① 再生に耐えうるか否かの判断をする。
    ② 実測して図面化する(平面、断面、梁伏せ等)。
    ③ 写真で現況を記録する。
    ④ 建物の歪みや倒れを計測する。
    ⑤ 同じ地域の古民家の特徴を調べる。
    ⑥ 建物の歴史を聞き取り調査する。

  • FLOW 02

    計画

    調査

    どういう目的を持った再生かを考えた計画・設計を行っていきます。

  • FLOW 03

    解体・洗い

    (オーナー様宅訪問)

    調査

    1.解体
    再生内容によってやり方が変わってきます。写真の建物の場合、屋根以外をすべて解体しました。処分する材と再生に再利用する材があるので、ほとんどの部分を人の手を使って慎重に行います。

    2.洗い
    解体が終盤になったところで部材の埃(長年にわたって積もり積もった汚れ)を洗います。

  • FLOW 04

    歪み・倒れなおし

    調査

    古民家はたいていの場合、土台がなく、沓石の上に乗っているだけなので不等沈下(場所、場所で沈下量が違う)が生じていることがあります。そこで可能なら再生の際、コンクリートで基礎を作り、土台をまわします。

    まず基礎を持ち上げ
    基礎の上に建物を戻す。
    土間コンクリートを打つ。

  • FLOW 05

    内・外工事

    内・外工事

    天井にかくれて煤と煙で燻され真っ黒になった梁は、勾配天井となった天井の下に姿を見せます。
    設計にしたがって現代の技術を取り入れながら、同時に仏壇や古い建具も再生されていきます。
    暮らしやすさのためにアルミサッシ等も取り付けられます。

  • FLOW 06

    完成

    完成

    長い時間、多くの人手、高い技術をつぎ込んで古民家の再生はようやく完成となります。私たちはこの段階で施主様の驚きと感激の表情に出会います。

民家はこう生まれ変わる

奇跡のような民家再生ですが、完成に至るまでにはいろいろな工程を踏まなければなりません。
綿密な調査、念入りの設計・建築計画、精密な工事。
どの段階をとってもプロフェッショナルとしての豊富な経験と高度な技術が要求されます。

  • 再生の時を待っているような佇まい

    • BEFORE

      BEFORE

      屋根や内外装部品では傷みもあったものの、ほとんどの構造体は強度を保ち、しっかりと、まるで再生の時を待っているような佇まいでした。

    • AFTER

      AFTER

      庇部分に使用した丸太(丸桁・丸柱)、濡れ縁の厚い杉板はどちらも施主さまが自分の家の裏山で切り倒し、皮を剥いで磨いた貴重な材料。

  • 明治初頭に建てられ、診療所として活躍した古民家の現地再生例

    • BEFORE

      BEFORE

      3つの部屋をぶち抜いてつなげ、さらに梁も見えるように天井板を取り去ると、

    • AFTER

      AFTER

      大きな空間のリビング&ダイニングとして再生。白い漆喰と古い梁が絶妙のコントラストを見せる。

  • 施主様もあきらめていたほどの傷みの激しい古民家も・・・

    • BEFORE

      BEFORE

      廃屋寸前であったこの古民家も、当社の調査で再生可能と判断。

    • AFTER

      AFTER

      見違えるばかりの民家に。板下見は塗装をせず、時間が風合いを出してくれるのを待ちます。

  • 施主様の先代が自ら建てた土蔵も崩れかけていましたが・・・

    • BEFORE

      BEFORE

      傷んだ壁や周囲を解体、内部も細部にわたって手を入れると、

    • AFTER

      AFTER

      白と黒のコントラストが美しい、日本の風土に溶け込む見事な土蔵が誕生します。

  • 雪深い新潟から南房総へ、壮大な規模の移築再生。

    • BEFORE

      BEFORE

      厳しい自然環境にさらされ続けてきた雪国の古民家。現地で解体され、はるか南の千葉・房総へ。

    • AFTER

      AFTER

      大きな空間のリビング&ダイニングとして再生。白い漆喰と古い梁が絶妙のコントラストを見せる。

  • 使われていなかった農家の作業場も、再生で情緒たっぷりの別荘に

    • BEFORE

      BEFORE

      緑に囲まれた広々した軒先。ここも建築家の眼には新鮮なアイディアの源泉となる場所だった。

    • AFTER

      AFTER

      テラスというよりアウトドアのリビング・ダイニングという雰囲気に仕上がりました。ハッとするような変化は、まさに民家再生の醍醐味です。

  • 築約200年、江戸時代に建てられた名家

    • BEFORE

      BEFORE

      造りは申し分ないけれど、ゆがみやレベルに問題が・・・

    • AFTER

      AFTER

      もともとの格式高い風貌を残して、江戸の香りを現代感覚で再現しました。

  • 140年の時を超えて家中に暖かな光を注ぐ

    • BEFORE

      BEFORE

      明治初期の家、江戸時代から活躍の大工や職人たちの心意気が・・・

    • AFTER

      AFTER

      重厚な建具類、黒光りする柱や梁、そして神棚と「和」の伝統を余すところなく今に伝えて、古民家は現代にみごとに溶け込んでいきます。

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